高等学校の教科「情報」を考える
2003年度から、高等学校で教科「情報」がスタートします。しかし、その実施には前途多難な現状があります。それは、情報教育の理解がまだ十分でない中で様々な研修が進められてしまったことによるものだと言っても過言ではないでしょう。まぁ、時間的に切迫していたので仕方のないことかもしれませんが、今一度、情報教育の目標や、「情報」の指導要領を読み返す必要があるかもしれません。
教科書だけでは不十分?
とは、言うものの、指導要領が出てから教科「情報」が実施されるまでに、5年という経年が発生します。現在(2001.12)、検定が済んだ段階の教科書ができあがりつつありますが、これにしても、実施までに1年が経過します。技術だけでなく、考え方や使い方の変化が激しい「情報」分野の学習だけに、教える内容も変化して当然だと思います。もちろん、すべてが変わってしまうというものではありませんが、教授方法に関する何らかの方略が必要になってくることは間違いないでしょう。
新しい方法で指導する教科
ひょっとしたら、教科書に載っている内容以外の課題等に取り組むことが公然と許される、もっと言うなら、指導要領を基本として、付随、発展的な内容を取り扱ってもよい、最初の教科になる可能性があります。
一緒に考えましょう
ということで、ここでは、「情報」に関する共同での教材の開発や、新しい情報をどんどんと発信していきたいと考えています。