情報教育について思うこと
どこからが境界線か分かりませんが、情報社会が進展しています。新しい機器の開発だけでなく、それらを利用した生活スタイルの変化や、考え方、情報そのものに対する接し方など、さまざまな変化が急速に進んでいます。老若男女がそのスピードについていけず、取り残され感が出始めています。
しかし、少し立ち止まって考えると、経済の発展のための機器開発と普及が先行し、実は考え方などはゆっくりと正常なスピードに戻ってきているのかもしれません。パソコンの売れ行きが鈍化したり、高性能の機器を私たちが求めなくなってきているのは、そういうことがそれほど生活に必要ではないのかもしれません。
むしろ、それらの機器を使う前に、「情報」が私たちの生活でどのように機能し役立っているのかということを理解し、「情報」を十分に活かしきれる力を付けることが必要なのだと言えそうです。
「情報教育」は、このような観点にたって進めると、それほど難しいことではなく、誰もが身につけなければならない能力を育成する教科であることが分かってきます。あまり、うまく表現できませんが、高校生だけでなく、大人や子どもも一緒に学びながら、これからの社会の基本的な考え方を築いていくことが大切だと考えています。
したがって、ある特定の考え方に引きずられるのではなく、いろいろな考え方を取り入れながら、大枠の体系の中で進めていくことが必要だと思います。
みなさんのいろいろな考えや思いと交流しながら一緒に学んでいけると嬉しいです。